八場ダム建設計画中止に思うこと
2009-10-03 (Sat) 22:34
新政権に変わって、マニフェストの公共事業の見直し計画で手始めに行使された「八場ダム建設計画中止」。
私も故郷への行き帰りこの道を通るのですが、湖底に沈む予定だった吾妻渓谷の景観を見ながら何度ため息をついたことか・・・・・
それとともに、いつか出来るであろう大きなダム湖とその周辺のまだ見ぬ景色に思いをめぐらせたものでした。
吾妻渓谷は「耶馬溪しのぐ吾妻峡」と上毛カルタでも歌われているほど紅葉や新緑のきれいな渓谷なのです
だれも故郷を追われて喜ぶ人はいません。その昔、川原湯温泉周辺には「八場ダム建設 絶対反対」と町のあちこちに大きな白い建て看板が立っていて、ダム計画の賛否をめぐり色々な話題が人づてに耳に入ってきた時代がありました。
それから時が流れていつの間にやらダムの着工が決まり、ダム工事のダンプカーが走り回り、故郷に帰省するたびに渓谷周辺は様変わりしてゆきました。
政権が変わって、一夜にして方針が変わってしまったダム計画。テレビのニュースなどで取上げられるのを見るたびに、隣町の長野原町の方たちの苦悩の大きさを思い、行政に対して同感の怒りが心底でふつふつと湧きあがります。
個人的にはダム計画は中止でかまわないのですが、ここまで来るいきさつを思うと、いきなりの中止ではあまりにも合点が行かない。
たぶんダム計画は中止になるのではないかと思いますが、その時は町の方たちの心情を第一に考えた納得の行く方法で政策転換を行なっていって欲しいと願わずにはいられません。